ホームステージング

ホームステージング会社比較|方式別の費用・選び方を整理

公開日 2026年8月11日

執筆: カグオクAI編集部 / 監修: 増山大知

ホームステージング会社は、実物家具を搬入する「実物型」、プロに写真合成を依頼する「バーチャル(外注)型」、AIを使って担当者自身が生成する「AI(セルフ)型」の3方式に大別され、費用帯・納期・向く物件がそれぞれ大きく異なります。

本記事では、方式ごとの主要サービスをカテゴリ別に整理したうえで、費用帯・納期・向く物件・契約形態という統一の4軸で横並びに比較します。旧来の比較記事のように会社名を羅列するだけでは、方式が異なるサービス同士を同じ基準で比較してしまい、かえって選びにくくなるという課題があります。

この記事を読むことで、自社が扱う物件のタイプや予算に応じて、どの方式・どのカテゴリのサービスを検討すべきかを、統一された軸で判断できるようになります。

この記事を読むとわかること

  • 実物・バーチャル(外注)・AI(セルフ)3方式の主要サービスカテゴリ
  • 費用帯・納期・向く物件・契約形態という統一4軸での比較の考え方
  • 実物ホームステージング会社の種類と料金構造の違い
  • ルームAI・らくらくデコルームなどAI・バーチャルサービスの料金体系
  • 物件タイプ・予算から逆算する選び方フローチャート

ホームステージング会社を比較する前に:3方式のおさらいと統一比較の4軸

実物・バーチャル(外注)・AI(セルフ)という3つの選択肢

ホームステージング会社を比較する際にまず押さえておきたいのが、方式そのものが3つに分かれるという前提です。実物の家具を搬入する「実物ホームステージング」、プロのデザイナーが写真に家具を合成する「バーチャルステージング(外注)」、画像生成AIを使って担当者自身が合成する「AIホームステージング(セルフ)」の3方式があり、それぞれ費用構造もサービス提供の形も異なります。

方式ごとの定義や効果の統計、向く物件・向かない物件の考え方は、ホームステージングとは?定義・効果・3方式の比較で詳しく解説しています。本記事では、この3方式を前提に「どの会社・どのサービスを選ぶか」という一段階先の比較に絞って解説します。

「会社」「サービス」「ツール」が混在する比較の難しさ

実物ホームステージングは家具レンタル会社やコーディネーターという「会社・個人」を比較する話になりますが、バーチャル・AI型は「サービス・ツール」を比較する話になります。この前提の違いを意識せずに会社名を並べるだけでは、方式が異なるサービス同士を同じ基準で比較してしまいます。

そこで本記事では、方式ごとにサービスをカテゴリ分けしたうえで、費用帯・納期・向く物件・契約形態という共通の4軸で横並びに比較します。

費用帯:1件・1枚あたりの目安

費用帯は、実物なら「1件あたり・月額」、バーチャル・AIなら「1枚あたり」で比較します。実物は月額のレンタル料や搬入搬出費が積み上がる構造である一方、バーチャル・AIは写真1枚単位の従量課金か月額プランが中心です。詳しい内訳は、ホームステージングの費用相場|実物・バーチャル・AIを徹底比較で解説しています。

納期:発注から仕上がりまでの日数

納期は、実物が家具の搬入・撤去のスケジュール調整を伴うため数日〜数週間かかるのに対し、バーチャル・AIは写真データのやり取りだけで完結するため数分〜数日で仕上がります。掲載中の物件にすぐ手を打ちたい場合は、納期の短さが方式選びの決め手になります。

同じバーチャル・AI型の中でも、担当者自身が操作するセルフ型は当日中に仕上がることが多いのに対し、事業者側の代行プランは人的チェックの工程が入るぶん数時間〜数日かかる傾向があります。急ぎの案件では、この工程の違いが実質的な納期差になります。

向く物件:価格帯・展開点数との相性

向く物件は、内覧当日の体験まで訴求したい高価格帯の物件か、掲載中の広告写真を多数まとめて改善したい物件かで分かれます。前者は実物、後者はバーチャル・AIが相性が良いという傾向は、日本ホームステージング協会の実態調査でも継続して報告されています。

出典:2024 Profile of Home Staging(ホームステージング白書2024)|日本ホームステージング協会

契約形態:都度発注・月額・従量課金

契約形態は、実物が「月額契約+最低契約期間」、バーチャル外注が「都度発注または代行プランの従量課金」、AIセルフが「従量課金または月額プラン」に分かれます。解約条件や最低利用期間の有無は見積書だけでは見落としやすく、契約前に必ず確認しておきたい項目です。

カグオクAIの運用を例に挙げると、チケット制の請求書後払いを採用しており、チケット制のため月額枠の消化を気にせず使える設計にしています。契約形態の違いは、サービスごとの思想の違いが最も表れやすい軸のひとつです。

実物ホームステージングバーチャル(外注)AI(セルフ)
費用帯の単位1件・月額1枚・代行プラン1枚・月額プラン
納期数日〜数週間数時間〜数日数分〜数日
契約形態月額+最低契約期間都度発注/代行従量課金従量課金/月額プラン

ホームステージング3方式の構造図

実物ホームステージング会社の比較

実物ホームステージングは、家具を扱う主体によって大きく3つのカテゴリに分かれます。同じ「実物」でも、依頼先によって最低契約期間や搬入対応エリアの範囲が異なるため、カテゴリごとの特徴を先に押さえておくと、見積もり比較がしやすくなります。

家具レンタル専門会社型

家具レンタル会社が、モデルルームや空室向けにコーディネートから搬入・撤去までを一括で請け負うカテゴリです。東京リースが運営する「麻布インテリア」は、家具の月額レンタル料を中古は初月10%程度・新品は初月25%からの月数逓減型(詳細は公式サイト参照)に設定し、最低契約期間を2ヶ月からとするなど、料金体系を公開しています。

出典:モデルルーム用家具レンタル・ホームステージング|麻布インテリア(東京リース)

このカテゴリは、部屋数や搬入搬出の距離に応じて配送料が加算される料金構造が一般的です。契約前に、コーディネート費が配送料・保証金と別立てになっているかを確認すると、総額の見誤りを防げます。

家具レンタル専門会社型では、返却・退去時に精算する保証金(商品価格合計の40%程度)や、部屋数が増えるごとに加算される搬入搬出費まで見積もりに含まれているかも確認したいポイントです。総額を月額のレンタル料だけで判断すると、契約後に想定外の追加費用が発生することがあります。

出典:モデルルーム用家具レンタル・ホームステージング|麻布インテリア(東京リース)

法人向け家具メーカー系サービス

家具メーカーが自社グループの製造・配送網を生かして、法人向けにホームステージング用の家具レンタルを提供するカテゴリです。ニトリは法人向けサービスとして、自社グループでの製造・配送・補修まで一貫対応するホームステージング家具レンタルを展開しています。

出典:法人向け家具レンタル|ニトリのホームステージング

このカテゴリは、複数物件を継続的に展開する不動産会社や、全国に支店を持つ管理会社との相性が良い傾向があります。個別の料金は物件数・期間によって見積もりが変わるため、公式サイトから直接問い合わせるのが確実です。

家具メーカー系のサービスは、自社工場での補修・再生産まで一貫対応できるため、長期契約や大量の物件展開でも家具の在庫切れが起きにくいという運用上の強みがあります。単発の依頼よりも、年間契約を前提とした法人窓口が用意されている点も、家具レンタル専門会社型との違いです。

認定ホームステージャーへの個人契約型

日本ホームステージング協会が発行する認定資格を持つ個人のホームステージャーに、直接コーディネートを依頼するカテゴリです。同協会は2013年8月に設立され、認定資格は資格取得者数が約5,000名規模まで広がっており、地域密着型で柔軟な対応を受けられる点が特徴です。

出典:日本ホームステージング協会について|日本ホームステージング協会日本ホームステージング協会|公式サイト

個人契約は、会社を通す場合より柔軟な相談がしやすい一方、対応可能なエリアや同時に受けられる案件数が個人の稼働に左右されます。繁忙期は依頼から着手までの待ち時間が発生しやすい点も踏まえ、余裕を持ったスケジュールで打診することをおすすめします。

カテゴリ代表例費用帯契約形態向く場面
家具レンタル専門会社型麻布インテリア(東京リース)月額レンタル料(月数逓減型・公式参照)+搬入搬出費・保証金月額+最低契約期間2ヶ月〜単発〜数件のモデルルーム・空室
法人向け家具メーカー系ニトリ 法人向けサービス個別見積もり(公式サイト参照)法人契約・複数物件一括複数物件を継続展開する管理会社
認定ホームステージャー個人契約協会認定資格保持者(全国約5,000名)個別見積もり都度契約地域密着・柔軟な相談をしたい案件

バーチャルステージング(外注・代行)の比較

バーチャルステージングを「外注」する場合、依頼先は大きく2つのカテゴリに分かれます。どちらも実物ホームステージングのように家具を現地へ搬入する必要はなく、写真データのやり取りだけで完結する点は共通しています。

AI+人的チェックの代行プラン型

画像生成AIで合成したうえで、事業者側のスタッフが仕上がりを確認・調整してから納品する代行プランです。国内のAIホームステージングサービスを比較した記事では、人的チェックを含む代行プランの価格帯として1枚あたり3,980円程度という例が紹介されています。

出典:バーチャルステージングの費用相場|AI・CG・実物3手法を徹底解説

このカテゴリは、担当者自身がツールを操作する手間を省きたい場合や、仕上がりの品質チェックを事業者側に任せたい場合に向いています。カグオクAIのようなAIホームステージング提供事業者の実務では、生成後に「家具のスケールが部屋に対して不自然でないか」「窓の外の景色や床の継ぎ目に違和感がないか」を人の目で確認する工程を、セルフ操作の場合でも社内チェック体制として設けておくのが望ましい運用です。

フリーランス・制作会社への個別発注型

クラウドソーシングサービスなどを通じて、CGデザイナーやフォトレタッチャーに個別に発注するカテゴリです。仕上がりの精度や修正対応の柔軟性を、価格交渉と合わせて個別に調整できるのが特徴です。

一方で、発注先ごとに品質・納期がばらつきやすく、依頼のたびに条件をすり合わせる手間がかかります。継続的に多数の物件を依頼するなら、固定の料金プランを持つ事業者と契約するほうが、社内の運用は安定しやすい傾向があります。

カテゴリ制作の主体費用帯の目安契約形態向く物件
AI+人的チェックの代行プラン型AI生成+事業者スタッフの仕上げ確認1枚3,980円程度〜(代行プラン例)従量課金(枚数課金)品質チェックを任せたい案件・少数の重要物件
フリーランス・制作会社への個別発注型CGデザイナー・フォトレタッチャー個別見積もり都度発注個別のオーダーメイド要望がある案件

AIホームステージング(セルフ)サービスの比較

担当者自身がツールを操作するAIホームステージング(セルフ)は、国内外で複数のサービスが提供されています。ここでは、料金体系や対応機能が公式サイトで確認できる代表的なサービスを整理します。バーチャルステージングとAIホームステージングの用語自体の関係を先に整理したい場合は、バーチャルステージングとは?デジタル・AIとの違いと費用相場も参考にしてください。

カグオクAI

カグオクAIは、不動産会社向けに空室写真をアップロードするだけでステージング画像を作成できるAIホームステージングツールです。仕組みや従来型ホームステージングとの違いは、AIホームステージングとは?費用・仕組み・従来型との違いを実務目線で解説で詳しく解説しています。生成後の品質チェック観点を運用ノウハウとして蓄積している点が、提供事業者としての一次情報になります。

ルームAI

ルームAI(roomai.jp)は、AI技術で空室写真に3D家具を配置するバーチャルホームステージングサービスです。月6枚まで無料のフリープランから、月100枚のベーシックプラン(月額10,780円)、月250枚のスタンダードプラン(月額21,780円)まで複数の月額プランを公開しており、公式表記で1枚60円台〜(標準プランの単価は79〜98円)という価格帯を打ち出しています。

出典:ルームAI|公式サイト

個人利用向けのフリー・お試しプランと、賃貸仲介・売買仲介・管理会社向けの請求書払い・長期契約プランの両方を用意しているため、試験導入から本格運用まで同じサービス内で移行しやすいのが特徴です。ルームAIは公式サイトで、導入前後の反響率が214%に向上した事例を紹介しており、写真の第一印象を変える効果を訴求しています。

出典:ルームAI|公式サイト

らくらくデコルーム(LIFULL)

らくらくデコルームは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULLが提供するAIホームステージングサービスです。空室への仮想家具の自動配置に加え、居住中物件の家具を消す機能も備えており、1枚233円からという価格帯が比較記事で紹介されています。

出典:出展サービス「らくらくデコルーム」|LIFULL HOME'S Bizバーチャルステージングの費用相場|AI・CG・実物3手法を徹底解説

LIFULL HOME'Sという大手ポータルの運営会社が提供している点は、掲載先ポータルとの連携や大量枚数処理を重視する会社にとって安心材料になります。

Virtual Staging Art

Virtual Staging Artは、AIによる自動生成で家具を合成する海外発のサービスで、日本語版サイトを提供し国内100社以上が利用しているとされています。料金は月額プラン制で、月40枚のライトプラン(月額5,000円、1枚125円)から、月600枚のエンタープライズプラン(月額45,000円、1枚75円)まで、生成枚数が増えるほど1枚あたりの単価が下がる価格設計になっています。

出典:Virtual Staging Art 料金プラン

海外サービスのため日本の不動産広告表示ルールへの言及は少なく、注記文言や現況写真の併記は利用する不動産会社側で運用する前提になる点に注意が必要です。表示ルールの詳細は、不動産広告のAI加工画像、表示ルールと注記文言の実例を解説で解説しています。

2026年時点の市場動向:バーチャル外注のAI化

ここまで調べた範囲でも、日本国内で公式に料金を公開しているバーチャルステージング系サービスの多くが、実際にはAIによる自動生成を基盤にしていることがわかります。ルームAI・らくらくデコルーム・Virtual Staging Artはいずれも生成の主体がAIであり、純粋に人力のCGデザイナーだけで完結する外注サービスは、フリーランスへの個別発注など限られた選択肢に絞られてきています。

この傾向を踏まえると、「バーチャル(外注)」を検討する際も、実際には「AIで生成したうえで人的チェックを挟むか」「担当者自身がAIツールを操作するか」という運用面の違いで選ぶ場面が増えているのが2026年時点の実態です。方式名にとらわれず、前章までの4軸で実態を確認することが遠回りに見えて確実な選び方になります。

サービス運営費用帯の目安契約形態特徴的な機能
カグオクAIカーボンリンク株式会社公式サイト参照チケット制・請求書後払い空室写真への家具合成に特化・チケット制
ルームAIroomai.jp運営元月額10,780円〜(月100枚)、1枚60円台〜月額プラン・請求書払い対応フリープラン・法人向けチーム共有
らくらくデコルーム株式会社LIFULL1枚233円〜従量課金家具消し機能を標準搭載
Virtual Staging Art海外運営(日本語対応)月額5,000円〜(1枚75〜125円)月額プラン国内100社以上が利用

【統一比較表】3方式×主要サービスの費用帯・納期・向く物件・契約形態

ここまでのカテゴリ・サービスを、費用帯・納期・向く物件・契約形態という統一の4軸で1つの表にまとめます。個社の違いよりも、まず「自社がどの軸を優先するか」を先に決めてから、該当する行を絞り込むという使い方がおすすめです。

方式会社・サービス費用帯納期向く物件契約形態
実物麻布インテリア(東京リース)月額(月数逓減型・公式参照)+搬入搬出費数日〜数週間高価格帯の売買・単発のモデルルーム月額+最低契約期間
実物ニトリ 法人向けサービス個別見積もり数日〜数週間複数物件を継続展開する管理会社法人契約
実物協会認定ホームステージャー個別見積もり案件により変動地域密着・柔軟な相談をしたい案件都度契約
バーチャル(外注)AI+人的チェック代行プラン1枚3,980円程度〜数時間〜数日品質チェックを任せたい案件従量課金
バーチャル(外注)フリーランス個別発注個別見積もり案件により変動オーダーメイド要望がある案件都度発注
AI(セルフ)カグオクAI公式サイト参照数分〜数日多数物件への横展開チケット制・請求書後払い
AI(セルフ)ルームAI1枚60円台〜・月額10,780円〜数分〜当日賃貸仲介の大量物件処理月額プラン
AI(セルフ)らくらくデコルーム1枚233円〜数分〜当日家具消しも合わせて使いたい物件従量課金
AI(セルフ)Virtual Staging Art月額5,000円〜(1枚75〜125円)数分〜当日月間の処理枚数が多い会社月額プラン

この表からわかるとおり、費用帯と納期は方式が変わるごとに桁が変わるほど差が開く一方、契約形態は「月額固定」か「使った分だけ」かという2択に収束します。自社の物件展開ペースが読みにくい段階では、まず従量課金のサービスで小さく試し、展開ペースが定まってから月額プランや月額契約に切り替えるという順序が、無駄なコストを抱えにくい進め方です。

選び方フローチャート

物件タイプから選ぶ

高価格帯の戸建て・分譲住宅で、内覧予約がすでに一定数見込めるなら、実物ホームステージング会社への依頼が有力な選択肢になります。逆に、賃貸のワンルーム〜ファミリータイプや、複数物件を同時に広告展開したい分譲マンションでは、バーチャル・AI型のサービスのほうが費用対効果に優れます。

同じ賃貸でも、居住中のまま売却・入居者募集を行う物件では、家具の配置よりも先に「生活感を消す」作業が必要になる場面があります。この場合はホームステージングの会社選びの前に、家具消し機能を持つサービスを検討する余地があります。

予算・スピード重視で選ぶ

掲載中の物件にすぐ手を打ちたい場合は、数分〜数日で仕上がるAI(セルフ)型が最有力です。仕上がりの品質チェックまで任せたい場合はAI+人的チェックの代行プラン型を検討し、個別のオーダーメイド要望が強い場合はフリーランスへの個別発注を選ぶという順序で絞り込むと判断しやすくなります。

判断のポイント(テキストフロー)

問1「内覧当日に家具のある空間を体験してもらう必要があるか」→ はい:実物ホームステージング会社を検討。いいえ:問2へ。

問2「担当者自身が操作する時間を確保できるか」→ はい:AIホームステージング(セルフ)を検討。いいえ:問3へ。

問3「品質チェックや修正対応まで任せたいか」→ はい:AI+人的チェックの代行プラン型を検討。いいえ:フリーランスへの個別発注、または協会認定ホームステージャーへの個人契約を検討。

ホームステージング会社の選び方フローチャート

会社・サービス選定時に確認すべきチェックポイント

契約形態と解約条件

実物ホームステージングは最低契約期間が設定されていることが多く、成約までの期間が延びるほど月額費用が積み上がります。バーチャル・AI型も、月額プランの場合は未使用枚数の繰り越し可否や、解約時の日割り精算の有無を契約前に確認しておくと、想定外の費用を防げます。

修正対応の範囲と回数

バーチャル外注の代行プラン型は、修正が何回まで無料かによって総コストが変わります。フリーランスへの個別発注では、修正回数の上限をあらかじめ見積もりに含めてもらうことが、後からの追加請求を避けるポイントです。

表示ルール対応(注記・現況写真併記)の実務対応力

バーチャル・AI型のサービスを選ぶ際は、合成画像である旨の注記文言をテンプレートとして提供しているか、現況写真の併記を前提とした運用になっているかも確認しておきたい点です。海外発のサービスは、日本の表示規約を前提とした注記機能を持たない場合があるため、自社側で運用ルールを補う必要があります。

表示ルールの詳細は、不動産広告のAI加工画像、表示ルールと注記文言の実例を解説を参照してください。

物件写真データの取り扱い

バーチャル・AI型のサービスは、物件写真をクラウド上のツールへアップロードして処理する仕組みが一般的です。アップロードした写真の保存期間、第三者への提供の有無、生成モデルの学習データとして利用されるかどうかは、サービスごとに規約が異なります。

海外運営のサービスを利用する場合は、利用規約が英語のみで提供されているケースもあるため、社内で写真の取り扱いルールを決めるうえで、契約前に規約の該当箇所を確認しておくと安心です。居住中の物件写真を扱う場合は、写り込んだ私物や生活動線に関するプライバシー配慮も、写真データの取り扱いと合わせて検討すべき論点です。

よくある質問(FAQ)

Q. ホームステージング会社は方式をまたいで比較できますか?

方式が異なるサービス同士を単純比較すると判断を誤りやすいため、まず「実物」「バーチャル(外注)」「AI(セルフ)」のどの方式を使うかを決めてから、同じ方式の中で会社・サービスを比較するのが実務上の近道です。

Q. 個社の料金は比較記事だけで決めてよいですか?

比較記事に掲載された料金は取材時点のものであり、プランの改定や物件条件によって変動します。本記事で紹介した費用帯はあくまで目安として捉え、契約前には各社・各サービスの公式サイトで最新の料金を確認してください。特にAI型は月額プランの改定頻度が実物より高い傾向があるため、複数枚を継続利用する予定であれば、見積もり取得時点の最新プランを確認することをおすすめします。

Q. 実物とバーチャル・AIを併用している会社はありますか?

併用は珍しくありません。高価格帯の物件は実物ホームステージング会社に依頼し、その他多数の物件はバーチャル・AI型のサービスで横展開するという使い分けが、複数物件を抱える会社では一般的です。同じ物件でも、内覧が決まった段階でだけ実物ホームステージングを追加するなど、時期によって方式を切り替える運用も行われています。

Q. AIホームステージングのサービスはどこも同じ仕上がりですか?

同じではありません。対応するテイストのプリセット数、家具消し機能の有無、月額プランと従量課金の設計はサービスごとに異なります。掲載する物件の枚数や運用体制に応じて、自社に合う契約形態を選ぶことが重要です。

Q. 会社・サービスを選ぶ際に最も優先すべき軸はどれですか?

一律の正解はありません。内覧予約が多く見込める高価格帯の物件では「向く物件」の軸を、掲載中の物件を急いで改善したい場合は「納期」の軸を優先するなど、自社の状況に応じて4軸の優先順位を入れ替えて判断することをおすすめします。複数の物件タイプを同時に抱える会社では、物件タイプごとに優先する軸を変え、複数の方式・サービスを使い分けるという判断も現実的な選択肢です。

まとめ

  • ホームステージング会社は「実物」「バーチャル(外注)」「AI(セルフ)」の3方式に分かれ、それぞれ主要なサービスカテゴリが異なる
  • 費用帯・納期・向く物件・契約形態という統一の4軸で比較すると、方式をまたいだ判断がしやすくなる
  • 実物は家具レンタル専門会社・法人向け家具メーカー系・認定ホームステージャー個人契約の3カテゴリ、バーチャル・AI型はルームAI・らくらくデコルーム・Virtual Staging Artなど複数のサービスがある
  • 契約形態・修正対応・表示ルールへの対応力まで確認してから選定することが、導入後のトラブルを防ぐポイントになる
  • 迷った場合は、まず物件タイプと予算・スピードの優先順位を決めてから、本記事の統一比較表で該当する行を絞り込むと選びやすい

会社・サービスの候補を絞り込んだ後は、実際の見積もりを複数取り寄せて比較することをおすすめします。同じカテゴリのサービスでも、契約前の相談対応や修正対応の柔軟さには実際にやり取りしてみないとわからない差があります。

カグオクAIは、不動産会社様向けのAIホームステージングツールです。他の方式・サービスとの比較検討にあたり、お手持ちの物件写真で仕上がりを無料で確認いただけます。